苦難の中の力
聖書箇所:コロサイの信徒への手紙 1章21節〜29節
「若い時の苦労は買ってでもせよ」の諺は人生の美徳とされる。多くの者が実体験として語るからだ。「困難や苦労を乗り越えてこそ立派な人間と成る」との考えは、苦難を自身の美談や成功談としていく。だが、この視点は聖書が語るそれとは異なる。
パウロも苦しむことを喜びとしていると語る。が、その根拠は「わたし」はいない。神の言葉を伝えるために仕える者となったパウロは、人間的成長のための人生論を語らない。我々はこの手紙の言葉を、彼の言葉を受けとめる時その点を見落としてはいけない。パウロにとっての苦労は、神の計画に参与している証、恵みそのものなのだ。
キリストを伝える、証しするのは苦労がある。しかしその中で力強く、共に闘ってくださる方を見上げていきたい。